お問い合わせ
資料ダウンロード お問い合わせ 閉じる

NetSuite(ネットスイート)とは? クラウドERPとしての特徴や機能概要を解説

昨今、ワークフローや経費精算・販売管理・会計など、様々なWebサービスが登場してきています。その中でも、それら業務を統合したシステム「クラウドERP」へ興味を持たれている方も多いかと思います。本記事では、その中でもクラウドERPの先駆者として、実際のユーザーが評価を行うプラットフォーム(G2 Crowd Grid)において、ERP部門でLeaderの称号を得ている「NetSuite(ネットスイート)」について解説します。

Oracle NetSuiteの特徴や詳細については、こちらも参照ください。

目次

NetSuiteの特徴

「NetSuite(ネットスイート)」は、1998年に設立された世界で最初のクラウドERP企業です。最初からクラウドで提供することを前提に開発されているため、クラウドERPとしての特徴を余すところなく保有しています。それら特徴を5つご説明します。

導入実績

NetSuiteは、全世界219の国と地域に37,000を超える企業へサービスを提供しています。また、190種類以上の各国通貨、27種類以上の各国言語へ対応しています(2023年時点)。小さく導入し大きく育てることが可能な特徴から、IPOを目指す企業、事業成長志向の強い企業などにおいて実績が多くなっています。

情報をリアルタイムに可視化

NetSuiteは、SFA/CRM、ERP、プロジェクト管理、ダッシュボートといった機能を1サービスかつ一気通貫で提供しています。各プロセスがNetSuiteの1つの環境で実行される為、データ連携、二重入力、整合性メンテナンス等を極力減らすことが可能です。
ダッシュボード機能は、エンドユーザが複雑なコーディングをすることなく、NetSuite上のデータに容易にアクセスし、必要な切り口でデータ抽出をすることが可能です。

変化への柔軟性

NetSuiteは、前述のダッシュボードのみではなく、画面レイアウトの変更、ワークフローの定義、伝票への項目追加など、各種機能を設定レベルで実装可能なプラットフォームを提供します。それにより、微細な修正における多額の追加開発コストが発生する、といった状況を改善することができます。

製品バージョンアップ

NetSuiteは、年2回の更新頻度で無償バージョンアップが実施されます。製品提供元であるOracle社にて常に最新バージョンへとアップグレードされ、ユーザー側でのバージョンアップ作業・管理は必要ありません。
また、アップグレード作業はNetSuiteのベース部分のみで行われるため、ユーザーごとのカスタマイズ部分へは影響を与えず、再設定・開発等の負担を発生させません。

TCO(トータルコスト)の削減

NetSuiteは、真のクラウドサービス(SaaS)です。既存の物理サーバーをクラウドに乗せ換えたようなシステムや、仮想サーバー環境を構築し複数顧客で共有するようなSaaSとは一線を画しています。月額サブスクリプション費用に一通りのサービスが包含(導入・トレーニング等は除く)されており、追加でのハードウェアコスト、ネットワークコスト、セキュリティコスト、メンテナンスコストといった保守費用は発生しません。そのためトータルコストを削減することが可能です。

NetSuiteの機能概要

NetSuiteは、会計を中心とした統合ERPとしての機能だけではなく、CRM、BI、プロジェクト管理、EC、多言語・他通貨といった機能を包括的にカバーしています。その中でも主要な4つの機能を説明します。

統合基幹業務システム(ERP)

NetSuite ERPは、企業の販売・購買業務や会計、在庫管理や生産管理といった基幹業務をカバーする機能を提供します。顧客からの受注、取引先への発注、生産作業指示、商品入出荷、入出金といった一連の業務をシームレスに構築、業務の効率化が可能です。

顧客関係管理(CRM/SFA)

NetSuite CRMは、前述の基幹業務領域に加えて、いわゆる営業管理/SFA機能(顧客管理機能、マーケティング機能や見込客管理機能、オーダー管理機能、顧客へのアップセル/クロスセルの機能、サービス管理機能など)を提供し、効率的な業務構築に加え、売上アップへも貢献します。

ビジネスインテリジェンス(BI)

NetSuite BIは、ERPやCRM機能によって蓄積した重要な業務データ・会計データを基に、各種検索・集計機能、ドリルダウン・ドリルアップといった分析機能を提供します。それらデータをリアルタイムにダッシュボードへ出力、レポートへ出力といった業務を構築することにより、経営・業務運営を感覚に頼らず、迅速に判断することが可能になります。

プロフェッショナル・サービス・オートメーション(PSA)

NetSuite PSAは、リソース管理やプロジェクト管理(プロジェクト原価計算を含む)、プロジェクト会計、タイムシートや経費精算管理などプロジェクト活動全般にわたる管理を容易にします。
請求や支払業務など一連の流れを管理できるだけでなく、プロジェクトリソースを最適化し納期や利益を適切に保つことが可能になります。

まとめ

NetSuiteは、全世界37,000社以上の導入実績を持ち、統合された業務システムにより情報をリアルタイムに可視化し、変化への柔軟性、無償バージョンアップ、トータルコスト削減といったメリットを提供します。ERPのみではなく、CRM/SFA・BI・PSAといった機能も包含されていることから、NetSuite 1つのサービスで企業全体をカバーすることのできる機能を有しています。

Oracle NetSuiteの特徴や詳細については、こちらも参照ください。

記事一覧へ
ページ
トップ