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NetSuite機能全体像/機能一覧 – NetSuiteは何ができるのか –

NetSuiteは、非常に数多くの機能を保有しています。それらが1つのシステムとして統合され、企業内の業務を網羅的にカバーし、経営者から業務責任者、担当者まで各ユーザへサービスを提供しています。
いわゆる販売・購買といった業務機能に加え、BIやワークフローなどの共通基盤的機能もあり、全体・一覧感をもって機能を把握することが難しいかもしれません。
本記事では、NetSuiteの機能を13の分類に分けて一覧できるようにし、それぞれを概説していきます。

Oracle NetSuiteの特徴や詳細については、こちらも参照ください。

目次

NetSuiteの機能一覧

NetSuiteの主要な機能は大きく13に分類することができます。
それぞれの機能でどういったことができるのか、概説していきます。

CRM・SFA(顧客関係管理・営業支援)

NetSuiteのCRM・SFA(顧客関係管理・営業支援)では、問い合わせを受けてから見積りし、提案、受注に至るまでの一連のデータを管理することができます。また、各注文情報を管理するだけではなく、営業担当の活動管理を行い、顧客とのコミュニケーションまでを管理することで、営業業務効率化・受注率向上といった効果を見込むことができます。

販売・債権管理

NetSuiteの販売・債権管理では、前述のCRM/SFA機能から発生したデータを引継ぎ、受注処理、出荷処理を行います。それらを受けて売掛金(債権)を管理し、請求書を発行、入金消込を行うことが可能です。出荷漏れ、請求漏れなどのオペレーションミスを削減し、業務品質向上と販売リードタイムの削減が期待できます。

購買・債務管理

NetSuiteの購買・債務管理では、発注処理、仕入・入荷処理を行い、それらを受けて債務の管理を行います。入荷した情報は後述の在庫管理機能と自動的にデータが連携されます。その他、納品書発行、支払などの機能を提供します。生産・製造に伴う部品購買だけではなく、その他外注費やサービス購入などの発注処理まで一元管理することで、債務状況を可視化し、適切なキャッシュコントロール、不要コストの削減につなげることができます。

在庫管理

NetSuiteの在庫管理では、品目、価格、ロケーション、ロット・シリアルといった情報を管理する機能を提供します。在庫照会はもちろん、在庫移動や調整・返品・棚卸といった機能により日々の在庫管理業務を行っていきます。それらにより、在庫レベルとコストの最適化をコントロールでき、入出荷プロセスを強化できます。

需要供給計画・生産管理

NetSuiteの需要供給計画・生産管理機能では、製品情報、部品情報、在庫情報・受発注情報といったERP内のデータを基に最適な生産計画を立案します。立案した生産計画を実現するため、ワークオーダーや仕入・工程管理、外注製造管理を行っていきます。

財務会計

NetSuiteの財務会計機能では、会計プロセスを自動化し、正確な財務情報を提供します。NetSuiteにおける他モジュール(機能)から発生した会計仕訳データを全て集約し、総勘定元帳を作成、月次決算を行い、財務諸表を作成します。その他、予算管理、費用配賦処理、固定資産管理などの機能もあります。これら会計データは、固定帳票を定義し出力することも可能ですが、後述のカスタム検索機能により、任意のデータを柔軟に条件指定し出力することが可能となります。

経費精算

NetSuiteの経費精算機能では、従業員の経費を効率的に管理し、承認するプロセスを自動化します。出張経費、請求書処理、経費報告書などが含まれます。
経費管理をプロジェクト管理機能および会計機能と連係させ、経費報告データを二重に入力する手間を省いて、正確さを向上させることができます。

プロジェクト管理

NetSuiteのプロジェクト管理機能では、プロジェクト単位の可視性を向上させ、プロジェクトサイクル全体をサポートします。
スケジュールを定義し、要員のスキルや稼働率を把握し、進捗を適切にコントロールします。プロジェクト予算及び実績を管理することでプロジェクト毎の収益性の管理が可能です。

BI・データ出力

NetSuiteのBI機能では、直感的でグラフィカルなツールを使って、リアルタイム分析結果を画面出力(ダッシュボード)することが可能です。それにより、経営判断・次のアクションへの迅速化を実現します。ダッシュボードの表示内容については、責任者毎にカスタマイズすることができ、レポーティングの自動化が可能です。その他、CSVエクスポート機能、カスタム検索機能によって、NetSuite内のデータに柔軟にアクセスし、より詳細な分析や効率的なデータ出力を可能とします。

マスタ管理

NetSuiteのマスタ管理機能では、企業全体で共有するデータを一元管理します。組織、従業員、商品、科目といったデータなどが含まれます。
全てのマスタはNetSuite内でリアルタイムで共有され、連携のための仕組みや機能開発は必要ありません。

複数会社管理

NetSuiteの複数会社管理機能では複数の会社を一元管理できるプラットフォームです。クラウドERPで仕組みを統合し、異なる会社間のデータを効率的に管理します。
2024年時点で27言語、190以上の通貨、160か国以上の税制に対応しています。例えば、日本本社+海外子会社(海外複数拠点)といったような複数組織体をグローバル一元管理することが可能です。これらにより連結業務効率化、グループ全体のガバナンス強化に役立ちます。

監査

NetSuiteの監査機能では、データ追跡、アクセス制御、監査ログなどが提供されます。事前にロールや権限を設定することで、必要な情報のみにアクセスさせることができ、データの機密性、完全性、可用性を確保します。また、承認ワークフロー機能を各業務・各処理に設定することで、承認プロセスを効率化するとともに、内部統制強化を図ることが可能となります。

技術基盤

NetSuiteの技術基盤は、クラウドベースのERPソリューションを支える基盤です。他システムやサービスと柔軟に連携するためのWebサービスインタフェースを備えています。
ユーザ視点の機能としては、ユーザ自身で画面表示項目の設定やカスタムフォームの設定などが可能となっており、外部ベンダーへの開発依頼を抑えコスト削減へも寄与します。その他、複雑な個別追加開発が必要になった際においても、NetSuiteの提供する開発プラットフォーム・スクリプト言語により、他機能への影響を最小限とした機能追加が実現可能です。

まとめ

これらに見てきたように、NetSuiteでは企業における通常基幹業務において、ほぼ一通りの機能が網羅されていたのではないでしょうか。
また、NetSuiteの機能は日々アップデートされていきます。直近で開催されたOracle SuiteWorld 2023においても、「24会計年度以降に資産管理サービスの「NetSuite Bank Feeds」、デジタルインボイスの運用を担う「E-Invoicing based on PEPPOL」、SuiteApp化された手形管理機能「Enhancing Tegata」、といった機能が提供される予定」といった新機能アナウンスがなされました。
追加コスト不要で、日々の機能追加を享受できることがNetSuite(クラウドERP)の大きな利点になります。機能全体感を把握した上で、自社にとって適切な機能を取捨選択し、小さく始めて順次利用範囲を広げていくことが、NetSuite活用のポイントとなるでしょう。

Oracle NetSuiteの特徴や詳細については、こちらも参照ください。

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